ニッカカフェジンとは?ブランドの特徴

ウイスキー造りの技術を生かした国産クラフトジン

ニッカカフェジンは、ウイスキー造りで培ってきた蒸留・ブレンド技術を生かして造られた国産クラフトジンです。

最大の特徴は、創業者・竹鶴政孝が1963年に導入した「カフェスチル」で蒸留したベーススピリッツを使用している点にあります。

一般的なジンはニュートラルスピリッツをベースに造られることが多い一方、ニッカカフェジンは原料や製法にこだわることで、豊かな香りとまろやかな口当たりを実現。

ウイスキーメーカーならではの技術が詰まった一本として、多くのジンファンから支持されています。

5種類の蒸留液をブレンドして生まれる味わい

ニッカカフェジンは、トウモロコシと大麦麦芽をそれぞれカフェスチルで蒸留した2種類のベーススピリッツに加え、ボタニカルを特徴ごとに3つのグループへ分けて造られた3種類のボタニカルスピリッツを使用しています。

ボタニカルごとに浸漬方法や浸漬時間、蒸留方法を変えることで、それぞれの素材が持つ個性を最大限に引き出しているのが特徴です。

最後に、5種類の蒸留液をニッカウヰスキーが長年受け継いできたブレンド技術で丁寧にまとめ上げることで、華やかな香りとまろやかな口当たり、そして奥行きのある味わいを兼ね備えたニッカカフェジンが完成します。

これこそが、他のクラフトジンにはないニッカカフェジンならではの魅力です。

ニッカカフェジンは「カフェスチル」で蒸留されている

カフェスチルとは1830年頃に開発された連続式蒸留機

ニッカカフェジンの最大の特徴は、「カフェスチル」と呼ばれる連続式蒸留機でベーススピリッツを蒸留していることです。

カフェスチルは1830年頃にイーニアス・カフェによって開発された連続式蒸留機で、現在主流となっている蒸留機よりも歴史のある設備です。

一般的な連続式蒸留機と比べると、蒸留効率が低く操作も難しいというデメリットがあります。

しかし、その一方で原料由来の香味成分を豊富に残しながら蒸留できるため、より風味豊かなスピリッツを造れるという大きな魅力があります。

あえて旧式のカフェスチルを使い続ける理由

ニッカウヰスキーが現在でもカフェスチルを使い続ける理由は、効率ではなく品質を重視しているためです。

創業者・竹鶴政孝は、原料本来の個性を活かした酒造りを大切にしており、その考えは現在のニッカカフェジンにも受け継がれています。

カフェスチルで蒸留したトウモロコシと大麦麦芽のベーススピリッツは、まろやかな口当たりと豊かな香りを持ち、ニッカカフェジンの土台となる味わいを生み出しています。

ボタニカルごとに蒸留方法を変えるこだわり

ニッカカフェジンでは、ボタニカルを特徴ごとに3つのグループへ分け、それぞれ別々に蒸留しています。

各グループは、使用するボタニカルに合わせて浸漬方法や浸漬時間を変え、それぞれの香りや風味を最も引き出せる条件で蒸留されます。

こうして造られた3種類のボタニカルスピリッツに、トウモロコシと大麦麦芽から造られた2種類のベーススピリッツを加え、ニッカウヰスキーが長年培ってきたブレンド技術で仕上げることで、華やかな香りと奥深い味わいを持つニッカカフェジンが完成します。

カフェスチルが生み出す味わいと香り

原料本来の香りを豊かに引き出す

ニッカカフェジンの魅力は、カフェスチルならではの蒸留によって、ボタニカルや原料の個性を豊かに引き出している点です。

一般的な蒸留機では雑味を取り除くことを重視する一方、カフェスチルは原料由来の香味成分を適度に残せるため、ボタニカルの繊細な香りや風味を感じやすくなります。

そのため、ジュニパーベリーの爽やかな香りだけでなく、和柑橘のフレッシュな香りや和素材ならではの繊細なニュアンスまで、バランスよく楽しめる味わいに仕上がっています。

トウモロコシと大麦麦芽が生むまろやかな口当たり

ベーススピリッツには、トウモロコシと大麦麦芽をそれぞれカフェスチルで蒸留した原酒が使用されています。

トウモロコシ由来のスピリッツは、やさしい甘みとなめらかな口当たりが特徴です。

一方、大麦麦芽由来のスピリッツは、味わいに厚みやコクを与えています。

異なる個性を持つ2種類のベーススピリッツを組み合わせることで、軽やかさと飲みごたえを両立した、バランスのよい味わいが生まれています。

ブレンド技術が味わいの決め手

ニッカカフェジンは、3種類のボタニカルスピリッツと2種類のベーススピリッツ、合計5種類の蒸留液をブレンドして造られています。

それぞれ異なる個性を持つ蒸留液を調和させるには、高いブレンド技術が欠かせません。

ニッカウヰスキーは、長年ウイスキー造りで培ってきたブレンド技術を活かし、香り・甘み・コク・余韻のバランスを丁寧に整えています。

こうして完成したニッカカフェジンは、華やかなボタニカルの香りと、まろやかで奥深い味わいを兼ね備えています。

ストレートやロックでは香りの複雑さを、ジントニックやソーダ割りでは爽やかな柑橘の風味をより一層楽しめるでしょう。

ニッカカフェジンに使われているボタニカル

ジンの味わいの軸となるジュニパーベリー

ジンには欠かせないボタニカルであるジュニパーベリーは、ニッカカフェジンでも味わいの軸となる存在です。

爽やかでウッディな香りとほのかなスパイス感が特徴で、ボタニカル全体のバランスを整えながら、ジンらしい清涼感を生み出しています。

和柑橘が生み出す爽やかな香り

ニッカカフェジンには、日本ならではの柚子・かぼす・甘夏などの和柑橘が使用されています。

これらのボタニカルは、レモンやオレンジとは異なる上品でみずみずしい香りを持ち、口に含んだ瞬間から爽快な柑橘の風味が広がります。

また、ボタニカルごとに最適な浸漬方法や蒸留時間を採用しているため、柑橘本来のフレッシュな香りがしっかりと引き出されているのも魅力です。

和素材が生み出す奥深い風味

和柑橘だけでなく、山椒りんごなど、日本らしいボタニカルが使用されていることもニッカカフェジンの特徴です。

山椒は爽やかな辛みと清涼感を、りんごはほのかな甘みとフルーティーな香りを加え、全体の味わいに奥行きを与えています。

これらのボタニカルは、3つのグループに分けて個別に蒸留した後、トウモロコシと大麦麦芽から造られたベーススピリッツとともにブレンドされます。その結果、一つひとつの素材が調和し、華やかさと複雑さを兼ね備えた、ニッカカフェジンならではの味わいが完成しています。

ニッカカフェジンのおすすめの飲み方

まずはジントニックで香りを楽しむ

ニッカカフェジンを初めて飲むなら、まずは定番のジントニックがおすすめです。

トニックウォーターのほのかな甘みと炭酸が、和柑橘の爽やかな香りやジュニパーベリーの風味を引き立て、飲みやすくバランスの取れた一杯になります。

グラスに氷をたっぷり入れ、ニッカカフェジンとトニックウォーターを1:3〜4程度で割り、お好みで柚子やレモンを添えると、より華やかな香りを楽しめます。

ジンソーダなら素材本来の味わいを感じやすい

ニッカカフェジンの個性をシンプルに味わいたい方には、ジンソーダがおすすめです。

ソーダで割ることでボタニカルの香りがより際立ち、和柑橘の爽快感や山椒の繊細な風味を感じやすくなります。

食事との相性もよく、和食や魚料理、揚げ物など幅広い料理に合わせやすい飲み方です。

ストレートやロックで複雑な香りを堪能する

カフェスチルで蒸留したベーススピリッツや、丁寧に造り分けられたボタニカルスピリッツの魅力をじっくり味わうなら、ストレートやロックもおすすめです。

口に含むと、ジュニパーベリーを中心に和柑橘や和素材の香りが次々と広がり、時間の経過とともにさまざまな表情を楽しめます。

氷がゆっくり溶けることで味わいの変化も感じられるため、ニッカカフェジンならではの奥深さを堪能したい方にぴったりの飲み方です。